AWS研修とは

目次

AWSを駆使するエンジニアの育成においては、クラウドの基本概念の習得にとどまらず、サーバー、データベース、ネットワーク、情報セキュリティといったインフラ要素技術を実務の要件に即して体系的に習得させるアプローチが重要。本記事では人事・研修担当者向けに、カリキュラムの設計方針や直面しやすい課題、導入事例、選定基準を解説します。

AWS研修の概要

システム開発やインフラ運用に携わる人材が、AWSの主要サービスやクラウド環境の設計・構築・運用管理に必要な知識を習得する教育プログラムです。未経験者向けのクラウド基礎から、開発者向けのハンズオン、可用性や堅牢性を意識したアーキテクチャ設計、AWS認定資格対策まで、組織の目的や受講者のレベルに応じたカリキュラムが用意されています。

単なる資格取得やサービス名の暗記に終わらず、自社の開発環境やアプリケーション基盤を適切に運用できる人材の育成を目的とした研修が一般的です。

AWS研修で扱う主な内容

AWSは、サーバー計算資源やストレージ、リレーショナルデータベースなどをクラウド上で俊敏に調達・利用できるプラットフォーム。研修カリキュラムでは、クラウドコンピューティングの本質からEC2やS3をはじめとするコアサービスの理解、さらにはベストプラクティスに基づいた設計・構築・運用の実践ノウハウまでを、段階的にステップアップしながら網羅。一般的に導入される頻度が高い構成要素は以下の通りです。

  • AWSの概要、クラウドの基本
  • IAM、アカウント管理、権限設定
  • EC2、S3、RDSなど主要サービス
  • VPC、ネットワーク設計
  • サーバー構築、ストレージ、データベース
  • 監視、ログ管理、運用保守
  • セキュリティ、バックアップ、可用性
  • コスト管理、リソース最適化
  • AWS認定資格対策
  • ハンズオン、構築演習、ケーススタディ

現場が直面しやすい課題と
研修による解決アプローチ

AWSエンジニアの育成においては、受講者間におけるインフラ(OS層)やネットワーク(IPルーティングやDNS等)の前提知識に大きな乖離が存在し、配属後にどの程度の権限や範囲のAWS運用業務を委譲できるか客観的に判断しにくい点がネックとなります。

外部研修を通じてクラウドの基本概念から主要サービスのアーキテクチャ、セキュリティのベストプラクティスを段階的に網羅する手法は、自社の開発環境やアプリケーション基盤を安全に運用するための強固な共通認識(技術標準)を構築するうえで有効です。

さらに、Amazon EC2、Amazon S3、Amazon RDSなどをマネジメントコンソールやCLIから実際に操作する実践的なハンズオン(実装演習)を組み込むことで、座学のインプットだけでは体得しにくいインフラの設計・構築、および稼働後の運用監視・トラブルシューティングの一連のフローを深く検証・習得できます。なお、開発現場やインフラ部門の受け入れ体制においては、主に以下のような懸念点が浮き彫りになる傾向です。

  • AWS人材へ育成するロードマップが定まっていない
  • サーバーやネットワークの知識に差がある
  • 自社に合う研修レベルを選びにくい
  • 座学中心では実務操作まで身につきにくい
  • 研修後の知識を実務に活かせるか不安がある
  • 自社環境に合う内容へ調整しにくい

AWS研修の事例

テックアカデミーの
AWS研修の事例

新入社員向けのAWS研修として、クラウド環境での開発に必要な基礎スキルの習得を目的に導入された事例です。受講者は、Amazon EC2の構築やデータベース連携に加え、AWSの主要サービスを活用したWebシステム開発やサーバーレスアプリケーションの設計・実装を実践的に学習。研修後のOJTでは、AWS環境での開発業務に対する不安を軽減し、AWSを使った開発業務にスムーズに入れる力を身につけました。

参照元:テックアカデミー公式HP(https://techacademy.jp/biz/hrmagazine/3499/

CTCテクノロジーの
AWS研修の事例

AWS認定トレーニングパートナーとして、AWS Cloud Practitioner EssentialsやAWS Technical Essentialsをはじめとする公式カリキュラムを提供しています。クラウドの基礎からアーキテクチャ設計、システム運用、情報セキュリティ、DevOpsまで、育成目的や受講者のレベルに応じて研修を選択できる点が特徴です。AWS認定の演習環境を活用し、実際にAWSを操作しながら実務に必要なスキルを習得できる実践的なプログラムを提供しています。

参照元:CTC教育サービス公式HP(https://www.school.ctc-g.co.jp/amazon/

研修設計や選定における
重要な評価基準

対象者の前提スキルや網羅すべき学習範囲、ならびに組織が設定する到達目標を正確に定義するプロセスが不可欠です。AWSは単なるサーバー調達にとどまらず、モダンな開発環境の構築、インフラ運用管理、情報セキュリティ、さらにはクラウド特有の従量課金システムに応じたコスト最適化にも直結するため、育成目的によって要件定義すべきカリキュラムは異なります。

クラウド初学者向け、ハンズオン主導の構築特化型、アーキテクチャ設計・運用管理、AWS認定資格対策、セキュリティガバナンス強化など、プログラムによって身につけられるスキルの範囲や到達レベルが異なるため、以下の要件を確認しましょう。

  • 受講者のインフラ知識やクラウド理解に合う難易度か
  • EC2やS3など主要サービスを段階的に学べるか
  • 実際にAWS環境を操作する演習があるか
  • セキュリティやコスト最適化まで扱っているか
  • 資格取得や配属先の目的に合っているか
  • 研修後に設計・構築・運用へつなげやすいか

AWS研修により
クラウド活用を推進する
中核人材を育成しよう

研修を導入・活用する際は、受講者の既存の技術水準や、配属後に任せたい業務範囲をあらかじめ精査し、必要な学習領域を整理することが不可欠です。クラウド未経験層には基本の理解と操作習得を、コアエンジニア層には設計・運用まで踏み込んだ内容を、といった形で層に応じた研修プランを選びましょう。目的に合ったプランを選ぶことで、配属後の実務に活かせます

当メディアでは、育成したい人材別におすすめのシステム開発研修サービスを紹介。自社に合う研修をお探しの担当者は、ぜひご覧ください。

よくある質問

AWS研修を受ける前に
必要な前提知識は
ありますか?

受講するコースの難易度によっては、サーバー(Linux/Windows)やIPルーティング、ネットワーク設計などの事前知識を要求されるケースが存在するため、受講者が保有する既存のスキルセットとカリキュラムの要求水準がマッチしているかを事前に精査する必要があります。

AWS研修では
料金やコスト管理も
学べますか?

AWSはリソースの利用状況に応じて費用が変動する従量課金制を採用しているため、アーキテクチャ設計における料金試算の考え方やリソース監視によるコスト最適化の手法までカリキュラムに含んでいるか確認のうえ選定します。